劇団員日記

携帯でもご覧頂けます。URL:http://www.akaperaclub.com/nikkinew/diary.cgi

時代はエロカッコイイ?!  今泉文乃 2007年06月10日(日)

  あかぺらファンの皆様に劇団員の日々の生活や素顔をお伝えしているこの日記。
実はあかぺら劇団員もこの日記の更新を楽しみにしていてマメにチェックしているんです。
そしてこの日記を見て、いつも一緒にいる他の劇団員の最近のことを知ったということも多いんですよ〜。
という訳で、私もまだ他の劇団員に話していないことをここで発表しちゃいたいと思います!

あかぺら倶楽部のお芝居は着物を着る機会も多いので着物の際の立ち居振る舞いの勉強も兼ねて日舞を習う劇団員も多いのですが、実は私、現在 『ベリーダンス』 を習っております!
ベリーダンスと言われてもすぐにピンと来ない方の方が多いかもしれません。
踊り自体を映画等で目にしたことがある方もいらっしゃると思いますが、そのダンスの名前がベリーダンスだということはまだ日本ではそれ程知られてないんじゃないかなぁ。
…で、そのベリーダンスですが、超分かり易く言うと 『アラブとか中近東のハーレムで肌も露わなお姉ちゃんが薄い衣を纏って腰をくねくねさせて踊るダンス』です(ぇ)
ほーら、なんとなくどんなダンスか想像ついたでしょ?それですよ、それ。
そのダンスを今習っている訳です。
なんの為に!…という劇団員の突っ込みが聞こえて来そうですね(笑)

で、なぜにそのベリーダンスを習うことになったのかというと、私が参加した某ゲームの中にエジプトが出てくる関係で、2年程前にそのゲームの監督さんや声優さん達と歌舞伎町にあるエジプト料理のお店に飲みに行きました。
その時丁度週に1回のベリーダンスのショータイムをやっていて、ダンサーのお姉さんが剣を振りながらベリーダンスを間近で踊ってくれたんです。
臍出し衣装のお姉さんが細い腰を振りくねらせながら踊る様がものすごくエロカッコ良くて、他のお客様共々お店の中で盛り上がりました。
その時の印象が忘れられなくてその後ベリーダンスのスクールを探してみたのですが大体が家から遠いところばかりだし料金は高いしで諦めてしまったんです。
それがですよ!私の住んでいる場所の駅前にベリーダンススクールが開講したんです!それも料金格安で!
これはきっと神様のお導きです。もう習いに行くしかないでしょう。
という訳で、早速スクールに申し込みに行って習い始めました。
魅惑的なアラビアンミュージックに合わせ、下半身だけを動かして踊れば気分だけはイイ女です(*^-^*)

このベリーダンス、フィットネス効果やダイエット効果があると今女性に人気なんですよ。
腹部や腰など下半身中心にくねらせながら踊るのでお腹周りがすっきりしてウェストが細くなるし腹筋がつくんですって!
それに女性らしい仕草が身につくそうなので女の子には嬉しいことばかりです。
同じスクールに通っている他の生徒さんも若い女の子から主婦の方まで世代は様々ですが一緒に踊っていれば年齢は関係ないですね。
汗を掻きながら魅惑的に踊る姿はみなさん美しいですよ。
いつか私のこの努力も芝居に役立つ時が来るかしら…と夢身つつ、女性らしい仕草とスタイルが身に着くように頑張りますv
 

笑いの神によろしく   阪爪優介 2007年06月06日(水)

  皆さん、こんにちわ!
あかぺら入団3年目になりました、阪爪優介です。先輩に、「真面目そうに見えてチャランポラン」と言われました、阪爪優介でございます。日々是精進です…

さて、世間知らずでまだまだ勉強不足な僕ですが、この度電話受け付けのバイトを始めました。劇団員の方々に「大丈夫なの?」と心配されるくらい、喋りに不安満載の僕ですが、ほんの少しずつ慣れてくることができました。
そりゃあ、当初は大変なものでした。

「(プチッ)…お、お、お…お電話ありがとうございます」
→第一声で撃沈かよ!
「お名前は?お住所は?お電話番号は?」
→"お"のオンパレードかよ!
「それでは、さようなら」
→友達感覚かよ!

…悲惨なものです。相手にしてみればたまったものではありませんよね。ちゃんと仕事してよって感じです。
さてさて今回の日記では、そんなバイト始めの中で最も笑いの神が降臨したエピソードを紹介したいと思います。

それは、教育係の先輩に横についてもらって、自分で電話を取るようになった一日目の出来事でした。
緊張しまくりの僕は、教育係の先輩に激しくダメ出しをされながらも、幾つかの電話を取りました。ノドはカラカラ、舌はロレロレ。まさに崖っぷちにいる生まれたての小鹿状態です。そんな状態で次の電話を取り、案内する用件をニアピンでこなしていきました。
案内も終盤に入り、後一つ確認をすれば終わるという所で事件は起きました。

「えー…それではですね。お客さまの、おしっこし…おしっこし。おしっ…おしっこしの…おしっこし、おしっこし!」

僕はその時、ただひたすら"おしっこし"という謎の単語を連呼しました。
教育係の先輩が横で「お引っ越し!」と言ってくれているにも関わらず、「おしっこしおしっこし」…
もう訳が分かりません。

後で先輩が「ある意味凄い」と言ってくれましたが、その日の夜「おしっこし」の夢にうなされたのは言うまでもありません。笑いの神も凄い試練を与えてくるんですね…

今となっては、毎回落ち着くように心がけ、よっぽどの事がない限りテンパる事はなくなりました。"おしっこし"事件は僕の胸の中にそっとしまっておきます…


さぁ!『夫婦レコード』開演まで後一ヵ月!もう予定は決まりましたか?チケット予約のお電話、お待ちしてます!




ちなみに、今僕のウォークマンに流れている曲はスガシカオです。
 

ある日…  池上高史 2007年06月03日(日)

  公演も残り1ヶ月ほどになり、稽古も熱が入ってきました。
稽古(けいこ)の傾向(けいこ、う)と対策を・・・

いやー今回もむりやりなギャグになってしまいました(笑)


さてさていつも仕事場へは晴れているときは自転車で行っているのですが、そんなある日…


いつものように新目白通りをばく進し、高田馬場で明治通りとぶつかる交差点を通り過ぎたとき事件は起きた…。


ここには都電荒川線の線路が道を横切っており、ここは特にデコボコしたところだった…


そこを信号が青だった事もあり勢いよく通り過ぎると、自転車は縦に大きく揺れ振動がものすごく、自転車にとり付けていたドリンクボトルが突然「バコン!」と道路に落ちてしまった…


『うわっやべ〜』と思い振り返ると、運良く自動車の車体の下に入り潰されずにすんだ…


ほっとしつつドリンクボトルを見ながら回収に向かったそのとき!!

不幸にもその道は軽く坂になっており、ドリンクボトルがコロコロ転がっていくではないか!?


『早く回収しなければ!』と急いで向かうも朝の通勤ラッシュで自動車が次から次ぎへと押し寄せてくる。

取れない!そしてドリンクボトルは転がっていく、どんどんどんどんコロコロコロコロと道のハジっこに寄っていった…

そして運命のときが…「ブシュッ!!!」


一台の自動車が踏み潰していった…『ああぁ〜』と心の中で叫んだのもつかの間、通勤ラッシュのせいで次から次へと自動車がドリンクボトルを踏み潰していく…


信号が赤に変わって自動車の列が途切れるとそこには見るも無惨なペシャンコになったドリンクボトルが横たわっていた…

こうして僕とドリンクボトルの2ヶ月という短い付き合いは幕を閉じたのであった…



あっでも新しいドリンクボトル買っちゃいました(笑)
 

まぐろ  吉田智則 2007年06月03日(日)

  76,424 byte

お久しぶりです。吉田智則です☆

ホントはもう少し早くアップした
かったんですが気がついたらもう
日曜日!しかも6月っ!
時のたつのは早いものですね〜。

さて、劇団あかぺら倶楽部の稽古場は練馬という、あの練馬大根でちょっと有名な場所にあるんですが、
先日、稽古に向かおうと練馬駅で電車を降り、
改札へ歩いて行く時に駅の掲示板に見つけてしまいましたよ。

「まぐろ」

…創刊号…?

マグロ好きのための、マグロをフィーチャリングしたマグロ専門誌…

なかなかマニアックで心そそられます。
タモリ倶楽部あたりで番組にしたらユルく楽しめそ〜です。

今後「まぐろ第2号」「まぐろvol.2」「まぐろ6月号」とか出るんでしょうか?

そいじゃぜひ「月刊さば」なども期待したいところです。

夫婦レコードも稽古真っ最中です。

せひぜひ皆さん東京芸術劇場でボクと握手!!

…あ、今回出てませんが(笑)
 

PS3とかツーリングとか 増田淳 2007年05月28日(月)

  全国100万人のハンターの皆さんこんにちは、先日苦戦の末、ティガレックスとキリン(共に村クエ)を討伐したばかりのまだまだ新米かけだしハンター、増田です。

さて、今回の日記ですが……、
長いです。非常に長いです。増田の日記はただでさえ長いと評判なのですが、今回はさすがの増田も「長いかな…」と思ってしまうくらい長いです。
よろしければ、どうぞ最後までお付き合い下さいませ。

さてさて、前回の日記でも軽く可能性を示唆したんですが、ついにワタクシ、買ってしまいました…。

PLAYSTATION3!

PS3には20G版と60G版の2種類があり、価格差約10,000円で「HDD容量・無線LAN機能の有無・カードリーダの有無」の3点が異なるんですが、HDD容量はどちらにしても今や半端で、乗せ換えもきくようなのでいずれ100Gオーバーのものに交換するつもりだし、LANも有線で十分だし、メモリーカードリーダライターも市販のWindows用数百円のものが利用可能らしいですしで、負け惜しみでもなんでもなく下位機の方で十分だった為、20G版の購入です。
mp3はもちろんのこと、iTunesなどで採用されているAACファイルの再生にも対応するとのことで、外付けHDDに音楽ファイル詰め込んで簡易ジュークボックスとしても活用しています。ホント、良い時代になったものです。
とりあえず購入の決定打になったのは、友人からもらったPS2用ソフト「OrtRun2」「機動戦士ガンダムSEED DESTINY 連合 vs Z.A.F.T. U PLUS」を無駄にしない為と、PS2での新作タイトル(ひぐらしのなく頃に。もう発売になってますね。)のアナウンス、そしてブルーレイの再生が可能という、「PS3購入の動機としてはどうよ!?」ってな理由だった訳なんですが、まぁ、いまさらPS2買うのもなんだしね。
それにしても、「レッジレーサー7(体験版)」「みんなのゴルフ5(体験版)」「グランツーリスモHD Concept」「まいにちいっしょ」そしてバーチャファイター5のデモムービー(以上、全て無料コンテンツ…)などに触れてみて、改めてその映像美に圧倒されました。(実はまだPS3用ゲームは買ってないんですが)
古くは「ムーンクレスタ」や「トランキライザーガン」あたりからゲームを知っている、ファミコンやMSXのゲームをかなり遊び倒した世代の私にとってはそりゃぁ技術の進歩にただただ驚くばかりでした。(まぁ、その頃を知っているだけに、「ゲームの面白さと映像美は比例しない」ってことも十分知っていると言えなくもないんですが、あの映像美は、それはそれだけで十分価値があると思えるものでした。)
ちなみに今、映像美とはあまり関係ないコンテンツかもしれませんが、「まいにちいっしょ」がかなりお気に入りです。
なつかしの「どこでもいっしょ」の流れをくむソフトで、あのトロが「クロ」という黒猫といっしょに毎日その日の行事や季節その他の話題について紹介してくれる「トロステーション」なるコーナーがあるのですが、その中での「クロ」ちゃんの発言がもう最高。随所で「ニヤッ」とさせてくれるような発言をしてくれます。濃いですね、ヤツぁ。時には元ネタのわからない意味不明なことを言って混乱させてくれることもあります。まだまだです、自分。SCEのソフトでありながらNintendoDS用ソフトである脳トレなんかも平気でネタにしてしまうあたりの懐の深さもまた俺好みでいいです。
この「まいにちいっしょ」ゲーム本体とトロステーションなど基本的には無料で、トロの部屋を飾る置物やトロの着る衣装など、一部のコンテンツが有料配信としてPLAYSTATION STOREで売られています。まぁそんなものなくても十分楽しめますし、実際あまり魅力を感じもしないのでもちろん買うこともない訳なんですが、もしもその手の付属アイテムなどの売上が悪いせいでトロステーションが打ち切り、なんてことがあるのでしたら、多少買ってやってもいいかな、なんて思ったりもするのでした。まだるっこしいね、どーも。
バーチャファイター5のデモムービーも圧巻でした。シリーズ1作目がアーケードで稼働し始めた頃、初めてその画面を見たときの衝撃はまた別のものでしたが、今回のは本当にスゴイ。スミソニアン博物館に所蔵されたことでも有名な3が出たときも「本当にスゴイ」と思ったものですけどね、今5と比べちゃうとやっぱり荒く見えちゃう。まぁ、ムービーを見ただけで、実際のゲーム画面を見た訳ではないのですが、期待はふくらむばかりです。バーチャは2の頃にジャイアントスイングを決めることだけに凝ったことがありましたが、触れるのはそれ以来ですね。ライトユーザーもいい所です、ハイ。
さて、PS3にはその圧倒的な処理能力を有効活用する為に「Folding@Home」というコンテンツが用意されています。どんなものかというと、簡単に言えば、「ボランティアとしてPS3の処理能力を社会貢献の為に提供する」ことです。分散コンピューティングという考え方がありまして、ネットワーク接続された無数のパーソナルコンピューターに分散化した演算を行わせることで、結果的に1台の集中型スーパーコンピューターよりも高速な演算を可能にするというものです。で、米スタンフォード大学によって2000年に開始され、アルツハイマー病、パーキンソン病、狂牛病などの病気の解明を目指す分散コンピューティングプロジェクトが「Folding@Home」な訳なんですが、このプロジェクト、実はPS3だけでなくWindows、MacOS、Linuxなどでも参加できるんです。私も手持ちのPentiun4-3.2G (WindowsXP)でも参加しているんですが、これと比較して改めて思い知るPS3の処理能力の高さ!もうおったまげちまいました、私ぁ。だってPentiun4-3.2Gって言ったらちょっと前の最新鋭機ですよ?それと比較して「約20倍」もの演算能力を持ってるんだそうです、PS3は!!もうPentiumかたなし。どんだけ早いんだPS3!!だって全体のユーザー数的には1割にも満たない数なのに、全体の6割を超える演算を行っているらしいんですよ?Windowsで走らせておくのが馬鹿らしくなってしまいますね、ホント。(←そういうもんでもないだろう。)
そんな訳で、うちのPS3は特に使っていないときには世界最先端の研究用マシンになるのでした。
まぁ、そんな性能を実現するためのCPU設計が、ソフトの開発が随分と難しいものになってしまっている、なんて話も聞こえてきますが、当時同じようなことを言われながらも、より開発の容易なDreamcastをねじ伏せてくれた経験を持つ、PS2の後継機だけに、今回も是非がんばってほしいものです。

「せっかくだから」もう1ネタ行っちゃおうかなー。
先日原付部(増田・山口・北飯・渡部)の面々で第2回ツーリングがありました。
第1回ツーリングも誰か日記のネタにしていたと思うのでご存じかもしれませんが、前回は泊まりがけで真鶴を目指し、復路は降雨のせいもあって、「勇気ある撤退」と呼ばれるレンタカーでの帰還もありました。
その計画の過酷さを今さらながら反省する心境もあったのでしょうか。今回は日帰り、稽古場の練馬からも電車1路線で行けてしまう、埼玉県は秩父を目指すことになりました。
目的はまずそば打ちと苺狩りだったんですが、せっかく秩父まで行くんだし、片道15キロメートル程度らしいんで、ちょっと足をのばして三峯神社まで行くことになりました。
さて、普段から整備なんてものとはとんと無縁な可哀想な我が愛車初代ジョルノ君ですが、今回は整備云々以前に後輪ブレーキが壊れていたため、そのままじゃ秩父どころか練馬さえおぼつかないやってんで、ツーリングの3日程前の事でしょうか、近所のバイク屋に修理に持ち込みました。
「後輪のブレーキ壊れてるんでなおしてほしいんですが…」
「あー、こりゃワイヤー換えないとダメだねぇ。え?前輪ブレーキも引っかかりがある?あー、こりゃ遊びもなくなってるしこっちもワイヤー換えちゃった方がいいや。それに後輪のタイヤ、これも溝ずいぶんなくなっちゃってるよ?これで小石かなんか噛んじゃったらパンクしちゃうよ。これで走ってるときにパンクなんかしちゃったらタイヤ交換も難しくなっちゃうから、こりゃ今のうちに換えておいた方がいいよー。」
おい、ちょっとまて、こっちにだって心の準備ってもんが……。
「全部やるとえーと、30,000くらいかかっちゃうなぁ。」
……ゴメンナサイ、ボクガワルカッタデス……。
「あっ……と、そんなにかかるんですか、えっと……だったら車体自体の購入も含めて検討しますので……、また来ます。」
といってそそくさと店を後にしたのでした。

さて困った。ツーリングまであと3日。タイヤもいかれているとなると、ジョルノを修理して臨むのは難しい。とはいえ新しい車体ごと買うには時間がなさすぎる……。レンタルバイク?聞いたことがあるな。調べてみる。お、ここ安い。ん?支払いはクレジットカードのみ?持ってなーい。この店はどうだ?24時間4,000円程度ならまぁいいか。……まてよ?当日は9時集合、この店は10時から?という事は前日夜から借りなきゃ厳しい。となると借りるのは24時間じゃ足りないから48時間。8,000円!?そりゃやっぱり高いな!どうするか……。
……そうだ、知り合いに借りるか!
というわけで、高校の先輩にお伺いたてて借りることになりました。前日の夜、電車で先輩宅へ行き、日付が変わる頃から食事をご一緒して帰ってきました。
んー、先輩に聞いてはいたけどスピードがイマイチ乗らないなぁ。スピードメーター壊れてるんで何キロ出てるかわからないんだけど(←ヲイ!)、MAX50キロくらいかな?まぁそれよりも随分長居しちゃったな…明日(正確には既に今日)9時集合か……、4時間くらいしか寝られんなぁ。まぁ仕方ないか、バイク乗りながら居眠りもしないだろう……。
ってなことを考えつつ家にたどり着き、翌朝8時前には家を出発したのです。快調に環七をとばし、川越街道の若干手前あたりのGSで給油をしました。集合場所の練馬稽古場まではあとすこし、天気は快晴!楽しい一日になりそうだ♪給油を終え、再び走りはじめた私。すぐに川越街道との交差の陸橋があるのですが、……この登り坂から悲劇は始まりました。
「あれ?パワーが上がらない……?スピードも上がらない!ってかスローダウン!ああっ、と、止まるー!」
まぁ、止まることはなかったんですが、下手をすれば歩行者にさえ追い抜かれそうな超スローダウン。陸橋を越えて平坦な道に戻ってもパワーが回復することはなく、結局自転車並み以上にスピードは上がらなくなったのでした。
さぁ。この最悪な自体の中、増田の頭の中は「どうしてこんなことになってしまったんだ!?」ってな思考がぐるぐる猛スピードで回っておりました。なんとかこの状況を回避したい!でもてだてが見つからない!「このまま何かのはずみでスピードは回復し、秩父までの往復だって無事にこなせるさ!」なんていう甘美な思考に身を委ねる誘惑にかられながらも、この車体で秩父に向かうなどというリスキーな行動を取れるはずもないという現実的な思考が頭の隅から漠然とした不安感だけを意識の表面にちらつかせているといった状況でした。
「とりあえず練馬にたどりつかなければ…。」
練馬まであと少しとはいえ、なにせ自転車並みのスピードです。それでも集合時間をオーバーしながらもやっとこ練馬にたどり着きました。
この頃にはさすがに嫌でも現状が増田にも見えて来ていました。遅くなった増田を待つ残り三名に、私は告げたのでした。
「ごめん、俺今日無理そう……。」

こうして増田の短い第2回ツーリングは幕を閉じ……なかったんですなぁ!これが。そこはなんと優しい後輩たちよ、「4人揃ってこそ原付部です!」と、どこまで本気かはわからない優しい言葉をかけてくれたのです。状況を知ってもらうためにとりあえずみんなにも乗ってもらったんですが、基本全員アクセルふかしたとたん大爆笑だったのはこの際良しとしましょう……。まぁでも笑ってもいられない状況。とりあえず秩父に向かい、途中のバイク屋で見てもらって、その結果また考えましょう、ということになりました。練馬から大泉方面に一列縦隊・自転車並みのスピードで目白通りを疾走(?)する原付4台の集団……。あの時目白通りを走っていたドライバーの皆さん、本当にスミマセンでした。それでも増田は必死に、ホント必死に走っていたんですよ。それでもバイク屋は見つからないまま石神井公園近くまで進み、時間は1時間弱もかかりました。こんなことしていたらあっという間に1日終わってしまう!全員に焦りの色が見え始めた頃、ある交差点で止まった時に北飯が言いました。
「……レンタルバイクでも探しません?」
前述の通り、レンタルバイクなら俺も少し探していました。
「いや、意外とないぞ……。」
「まぁ、でも一応…。」
と、山口の携帯やら我がZERO3やら駆使してレンタルバイク屋を探し始めました。
すると、…数日前私は何を見ていたんでしょうね?見つかったんですよ、レンタルバイク屋。それも石神井公園近くの目白通り沿いに。現在地から1キロもないくらいのところに!
すぐに電話して、原付1台の在庫と現金払い可の点を確認し、残る力をふり絞って店まで向かったのでした。
幸いにもそこは24時間48時間という単位ではなく、当日・一泊という貸し方だったので、1泊4,000円ちょっとで借りることができました。さらに不調バイクの預かりもしてくれるとのことで、一切の憂いなく秩父に向かう事ができたのです。時に、本来の出発時間から2時間も過ぎてしまった頃のおはなしでした…。
そんな紆余曲折はあったものの、なんとか原付部4名全員で秩父を目指すことができたのです。
途中、もはや恒例となったマクダーナルでのお食事……前回は集合場所から途中3回の休憩の全てがマクダーナルでしたからね、今後原付部でどっか行く際にはマクダーナルに寄る!という不文律が出来てしまったんじゃないだろうかというそこはかとない不安を覚えたり、西所沢駅前の踏切がおかしいくらいに開かなかったり等ありましたが、15時前には目指す秩父のレジャー農園にたどり着くことができました。
さぁ、今回の目的はそば打ちと苺狩り。全員「たのもう!」とでも言わんばかりに意気揚揚と乗り込み、係の方に苺狩りとそば打ちに来た旨伝えると、「そば打ちは受付終了してしまいました…」とのお答え。
「……え?えええぇぇ!!??」
なんてこったい、おいおい、いくらなんでもまだ3時過ぎだぜ?受付終わっちゃうにはあんまり早すぎやしないかい、ベイベー?
「苺狩りでしたらまだ間に合いますよー。」
そんじゃぁそっちだけでも行かない訳にはいきますまい。
「4名お願いします!!」
というわけで苺狩りに行ってきました。制限時間30分。「短い……」見回せば他にお客は一人もいない貸切状態。食べるぞー!各自おいしい苺がありそうなウネを探しては、食べながら奥へ奥へと侵攻していきます。
30分短い!と思ったものですが、やってみて初めて気づかされる真実。苺ばっかり30分も食べ続けるなんて至難の技なんですねー。食べ始める前は「4パック5パック分くらいドーンと来ーい!」と意気込んでいたものがフタをあけてみれば「2パック分くらい食べられた…?」ってなものですよ。情けない。まぁ、それでもかつてないほどにいちごばっかり堪能し、全員大満足でいちご畑を後にしたのでした。
「いやー、そばと両方じゃなくてかえってよかったかもしれない!」なんて結果オーライなことをいいながら、時間はまだ16時前。
さて、んじゃここにいてもできる事もなさそうだし、さっそく三峯神社に向かうか!と、レジャー農園を後にし、一路三峯を目指したのでした。
道向かう途中、道路脇にふと気になる看板が飛び込んできました。
「三峯神社40km」
……ん?秩父から15キロ程度じゃなかったっけ……?
そう、事前に地図上で確認した我々でしたが、目算で直線距離を軽くみただけで、曲がりくねった山道で何キロあるかとは全く考えなかったんですなぁ、これが。うん、看板に書いてあるんだからきっとあるんでしょう、40km。とするとここからはまだ1時間以上の道のり、暗くなる前に山道が終わるあたりまで帰りつきたい、それにはギリギリってところか……。しかしまぁ、「せっかく」ここまで来たんだからと、当初の予定通り向かう事にしました、三峯神社。
途中、ダムの上の部分を通る所があり、そこで皆のテンションは大いに上がったそうです。ちなみに増田はある種の水恐怖症であるため、ダムの上なんていうロケーションはそりゃあ苦手な景色ナンバーワンになるくらいダメなもので、そこを通過するときにはできるだけ体勢を低くし、なるべく周りの景色を見ないようにしてやり過ごしたのでした。
神社まであと少し!というあたりで急激に気温が下がってきたのを感じ、皆上着を着始めました。やはり標高が上がるにつれ気温が低くなってきたのでしょう。そして同じ頃から目に飛び込んできたのは、道路脇に残る雪景色。そして青く高い空……。
結局神社にたどり着いたのは18時ちょっと前。もはや人っ子一人いない三峯神社を堪能し、暗くなり始めた道を帰路に着いたのでした。遠かったけど、三峯神社もよかったし、それ以上に道中のきれいな景色がとてもよかったので、とても大変な道のりではありましたが、「行ってよかったね、三峯神社♪」と思えたのでした。
秩父まで戻ったあたりで良い所があったら食事でもしようか、なんて言っていたのですが、すでに閉店した店も多く、いい店も見つけられないまま我々は順調に東京へとひた走ります。山道も終わった頃、誰ともなく言い出した「昔大道具作りの際に皆で寄った事のある、東村山のびっくりドンキーに行こう!」という話になり、時間は既に23時にもなろうかという頃、ようやく我々は遅い夕食にありつけたのでした。
結局この後、東村山で解散とすることにし、我々はそれぞれの帰路に着きました。
私は翌日、借りた原付を返しに再び石神井まで行き、先輩の車体を引き取って自転車並みのスピードで帰り着いた訳ですが、終わってみればわずか一日でで300km近く走破した過酷な旅でした。大変でしたが、走り終えた我々には、一つの大きな仕事をやり終えたという充実感がありました。
第3回ツーリングはまだ未定ですが、また皆でどこかへ出かけたいものですね。
なぁ!またどっか行こうぜ、みんな!
 


- Web Liberty -